北京五輪の競泳男子二百メートル平泳ぎ決勝が14日午前(日本時間同)、北京の国家水泳センター(愛称・ウオーターキューブ)で行われ、北島康介(日本コカ・コーラ)が2分7秒64の五輪新記録で優勝し、11日の百メートル平泳ぎと合わせて2大会連続の2冠を達成した。
スタート直後から先頭に立った北島は、徐々にリードを広げ、150メートルのターンでは体一つ抜け出した。150メートルでは世界記録のペースを0秒19上回っていたが、ラスト10メートルの伸びを欠き、自己の持つ世界記録(2分7秒51)の更新はならなかった。
ただ、2位に1秒以上の差をつける圧勝だった。100メートル平泳ぎも2連覇しており、日本の競泳史上初めて2大会連続2冠を達成した。五輪の200メートル平泳ぎの2連覇は、28年アムステルダム、32年ロサンゼルスの両大会を制した鶴田義行以来2人目。今大会の日本勢の金メダルは計5個になった。
日本勢で最も多く金メダルを獲得した選手は体操男子の加藤沢男で8個(団体競技での金を含む)。体操を除いた競技では北島の4個が最多となった。
150メートルのターンを終えると、にわかに観客がざわめき始めた。世界記録を更新するペースで4コースを進み、後続をぐいぐい突き放した。
世界記録に0秒13及ばなかったが、男子百メートル平泳ぎに続き、二百メートルも制覇。日本競泳陣初の2大会連続2冠に「ホッとしています。いいレースができた」と笑った。
準決勝で2分8秒61の五輪新記録をマークし、余裕の1位突破。力は大きく抜け出ていた。スタートから先頭を泳ぎ、水を切り裂くように前に進む。最後は思うように伸びず、「欲をもって臨んだのが良くなかった」と苦笑いしたが、2位のリカードに1秒以上の差をつける圧勝劇を演じた。最大のライバルと目されたブレンダン・ハンセン(米国)が代表漏れ。ライバル不在のなか、モチベーションの低下も懸念されたが、杞憂(きゆう)に終わった。
初出場の2000年シドニー五輪は百メートルで4位とメダルに手が届かず、悔しさを味わった。アテネでは2冠を達成したものの、勝負だけに目を奪われ、世界記録に挑戦するゆとりはなかった。
そして、北京。百メートルで世界記録を更新して優勝。二百メートルでは自身の世界記録の更新はならなかったが、圧勝。4年前から進化した姿をしっかり見せつけた。
ケガに苦しみ、競技生活の危機に追い込まれた時期もあった。自己ベストが更新できず、焦った時期もあった。それでも4年に1度しかない大舞台に調子を合わせ、思う存分に本領を発揮。平井伯昌コーチは「何が一番成長したかというと、心の部分」。まな弟子の成長に目を細める。「北島伝説」がここに完成した。
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(以下、
北島康介選手のインタビュー1)
二百メートル平泳ぎを制し、2大会連続の2冠を達成した北島康介(日本コカ・コーラ)。だが、本音は世界新記録で花を添えたかったのだろう。「悔しかった」と、笑顔満開とはいかなかった。
――今はどんな思いですか。
「記録出なくて悔しかったですけど、優勝できたことを本当に感謝しています」
――北島選手にしか分からない、2冠達成です。
「もう一度、この場所に戻ってこれるとは思っていなかったので…。もう一回この舞台に戻って来れたことと、一番高いところに立てたことに、みなさんに本当に感謝しています」
――この4年間、体調不良やけがなどもありました。決して平坦(へいたん)な道のりではなかったと思い思います。
「いろんな事がありましたけど、この舞台を夢見てやってきて、自分1人ではここまで来れなかった。そう考えると、この喜びをみなさんと分かち合いたいです」
――日本でも、またたくさんの人が喜んでいますよ。
「はい、うれしいです。本当にありがとうございました」
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(以下、
北島康介選手のインタビュー2)
百メートル平泳ぎに続き、二百メートルを制した
北島康介は、レースを終えて報道陣の取材に応じた。
--どんな気持ちですか、今?
「ほっとしてます、今は」
--ゴールした瞬間、真っ先に思ったことは?
「優勝できてよかったなあというのと、もっと記録を狙ってたけど、記録より勝つことの方が大事だからなぁと。記録は自分も期待してたから、ちょっとこんなもんかという感じでしたけど。思ったより最後伸びてくんなかったから。でも、いいレースできたと思う、ホントに」
--最後は慌てたわけではないと思うが? 疲れか?
「6秒出るかなと思ったけどね、そういう欲をもってレース前臨んだから、それがよくなかったかな」
--150メートルまでは世界記録ペース、会場の雰囲気は分かったか?
「もちろん。最高に気持ちよく泳げました」
--100メートルくらいまでは6秒台を狙っていた?
「積極的なレースをして、一発目(当日の第1レース)ってのがね。もうちょっと今日あとだったら、チャンスあったかもしんないけど」
--とても落ち着いているように見えたが?
「はい、もう、来てる人の顔がみんな見えるくらい、楽しみました、ホント、レースを」
--2大会連続2冠の達成感は?
「そういう風に言われるだけであって、自分はただ単に、2大会とかそういうのじゃなくて、このオリンピックのために賭けてきたんで。2連覇が目標とかそういうのじゃなくて、やっぱり、この北京で最高の自分を表現できればいいなと思ってきたんで。それがたまたま2大会だったり、4つ目の金メダルにつながったけど。本当に1レース、1レース、集中してレースできたのと、百(メートル)で金取れたのが一番大きいんじゃないかな。百取ると違いますよね、ホントに。これで百取れてなかったら、もっと焦ってたかもしんないし。自分で自分でこう流れを作るってのも、いい方向にいったのかなと思います」
--二百メートルは百メートルに比べレース後も落ち着いていた
「そりゃそうでしょう。見る方も落ち着いてたんじゃないですか。ホントにでも、タイミングとかがうまくあって、このオリンピックにこれたから。やっぱり、終わってからいうのも何だけど、運があるのかなあと思います、自分には、ホントに」
--警戒する相手はいたのか?
「まったく。もう泳ぎを楽しもうと思ってて。もう記録どこまで出るかなというチャンレンジもしてたけど。11時台だったら可能性があったかもしれない」
--百メートルに比べきょうの重みは?
「でも、二百は取れて当たり前ていうところがあったんで、自分でもそういうプレッシャーがあったけど。やっぱり、その分、百で取れた喜びはすごい大きかったし、それで楽になったってのはありますよ」
--いろんな人に支えられてきた
「オリンピックとなればホントにみんなが応援してくれるし、そん中でこうやって結果を残せることができて。ホントに応援してくれるファンの方々だったり、近くにいるみんなに本当に感謝したいなと思うし、そういう支えって、自分をこの4年間、前に押し出してくれたんで。そう思うと、このオリンピック成功できて、ホントに」
--メドレーリレーに関しては?
「ちょっと厳しいと思うね、ホントに、メドレーは。だから、僕は今から他のメンバーにハッパをかけて、疲れたんで明日は休むよって。お前らが頑張れってことを今から言いにいこうかなと」
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(以下、ただのボヤキ)
・・・にしても、いったい↓コレは何なんでしょうね…??
http://sankei.jp.msn.com/beijing2008/news/080811/gaj0808111147006-n1.htmかりにもメディア・報道者たる者、たんに“字面”だけ再現すりゃいいってもんじゃないでしょう???
実際に映像をご覧になった方々にはおわかりいただけると思いますが、
本当に、こんな文章のニュアンスだったでしょうか・・・????
本当は、↓こうだったとゆーのに。
リアルな映像と、字句だけの表現というのが、
「ここまで違うか!」というのをあらためて実感させられますね。。。
ともあれ、
北島康介選手、おめでとう!!
そして、本当にお疲れ様でした。
北島康介さん、アンタ超すげぇええーよ!!!!超カッコいい!!!!
こっちこそ超気持ちいい!!!!!!!
感動をありがとう~~~~~~~~!!!!!!!!!!。・゚・(つД`)・゚・。
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北島康介2冠の動画が観られる公式サイト
http://www.gorin.jp/game/AQSWM031.html